ピアノと共に暮らす家

3500~4000万円

「ピアノを軸に家を考える」というコンセプトからはじまり、
建築家のデザインへの「こだわり」と「機能性」が考え抜かれた、
「ハウスオブザイヤーインエナジー2018」優秀賞受賞の邸宅。

「ピアノを軸に家を考える」というコンセプトからはじまり、建築家のデザインへの「こだわり」と「機能性」が考え抜かれた、「ハウスオブザイヤーインエナジー2018」優秀賞受賞の邸宅。

建築家コメント

建築家コメント

「ピアノを軸に家を考える」コンセプトから始まった一邸

細長い敷地。前面道路は狭く、周囲にはぴったり張り付くように建物が建ち並ぶプラスよりマイナスの多い敷地。

敷地は南側に接道しているので、近隣から見られてしまうストレスを解消すれば日当たりの良い住空間は造れそうな環境の中、長年住み続けた古い住宅を取り壊しての計画。長く長く快適な住まいを望んでいたご夫婦お二人の住まい作りのスタートでした。

音大出の奥様からのリクエストで、長年の夢だった大好きなピアノのそばで暮らしていきたいと優先順位が最も高かったこの願いを中心に、マイナスの敷地環境をプラスに変えながら、ピアノの存在をただ単に設置するではなく空間に存在することで、自然暮らしの中に音が溶け込み、またそこが気持ちの高揚感に繋がったり、愛着が深まっていく暮らしにしていく事を心掛けました。

敷地の狭さから大きな建物にするのは難しい分、玄関土間の奥行きを取ったり、南から降り注ぐ心地よい明りをつなげていく事で視覚的な抜けと、精神的な開放感を感じられる空間にしていきました。光をたどりながら上がっていく階段の先には2階リビングがあります。その途中には奥様の一番お気に入りのピアノを配し、まるでステージのような感覚でピアノを演奏できる空間にしました。このピアノのリクエストがなかったら、生まれなかったプランだと思います。

住まいは住まう人の気持ちを一番に尊重し、住み始めてから気付く価値を具現化して自分の役割が果たせるのだろうと思わせてくれた家になりました。