家族が一番長く集まるリビングは２階に設けることで住宅密集地でもプライバシーと開放感を両立。１階は寝室と収納だけからなるそれぞれのプライベート空間。２階はLDKが中心の家族団らんスペースと空間のメリハリを付け、コントラストが効いたプランを女性建築家がご提案しました。

北側道路以外は周囲の家から⾒られる環境。お施主様は１階リビングをご希望でしたが、周囲の環境から考えると、１階にリビングがあっても開放感がでないご提案になるお話をさせていただき、２階にリビングを配置してプライベート感を作りつつ、⾃然に明るい空間にできる良さもヒアリングを通して感じてもらえたので、ゾーニング計画を決めていきながら⽅向性がまとまっていきました。

１階は視線カットのために窓は⾼い位置に設定し、２階にバルコニーの外部空間からフライベート感を担保しながら解放性を出す⼯夫を。また、⽞関は広がりを感じさせるように奥⾏きが出る⼟間部分のボリュームを広くし、階段もつなげてリビングへ⾃然に上がりたくなる意識になるような動線計画に。

２階へ上がるとキッチン・ダイニングの動線も良く、リビングとの空間は繋がっていてもヌックのような独⽴した⽬的で使え、繋がっている⽔回りのバックゾーンも動きやすいゾーニング。 １階はプライベートの部屋、くつろぐスベースは2階にあり、外観も⽩と⿊のメリハリのあるコントラストが効いた住まいになりました。